トロントの大学生の1日

トロントに語学留学をご希望する方の中には、英語を使って専門的な分野を学びたいと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。その中で、トロント又は、オンタリオの大学に通う学生は、実際にどのような学生生活を送っているのか？日本の大学とは、大きな違いがあるのか？など、細かい疑問が多く存在すると思います。

最近では、日本人留学生の注目を集めている4年制大学への留学は、日本人学生が想像しているようも、学習時間が多い傾向があります。その理由として、大学の厳しいカンニングや盗作に関するルールがある為、論文などの提出物にかける時間が膨大なだけではなく、課題・小テスト・エクササイズ形式の問題などを通して実用的なスキルを積み上げていくことを重視した授業・プログラムが多いのが理由にあります。
今回は、実際にどうなっているのかわからない、学校情報サイトには掲載されていないような気になる4年制大学についての疑問にも回答します。こちらは、トロントにある代表的な大学をモデルに作成した1日スケジュールです。ぜひご参考にしてみてください。

ある大学生の1日

時間	行動
6時30分	起床・登校
8時 – 10時20分	授業 Micro Economics
10時30分 – 12時	授業　Statistics
12時 – 13時20分	お昼ご飯・自習
13時30分 – 15時	授業 Sociology
15時 – 18時	図書館で予習・復習
18時 – 20時	帰宅・夕食
21時 – 22時	課題消化・小テストの準備
23時30分 – 24時30分	リラックス
24時30分	就寝

気になるカナダの大学のあれこれ!!??

いつから始まりますか？(入学時期)

日本の大学と違い、カナダの公立大学では各学期ごとに入学が可能です。主に秋入学(9月)が一番メジャーですね。また、冬入学、または春入学と呼ばれる1月に入学するのも一般的です。また、稀に夏学期(5月頃)からの入学も受け付けている学校・学部もあります。
よって、出願時期は、入学時期によって異なります。また、各大学・学部で出願時期も異なります。行きたい大学が明確化された時点で、いつからの出願が開始されるか学校の公式ウェブサイトで確認しましょう。

卒業はいつですか？(卒業時期)

卒業は秋学期・冬/春学期・夏学期の各学期でごとに卒業が可能です。基本的には、卒業する為には、学部の単位を取り終わる学期に大学に卒業の意図を示す必要があり、卒業の申請の書類を提出する必要があります。
卒業式は年に1~2回行われ、予約制となります。卒業式のタイミングは、学期が終わってから数週間から数か月となることが多い為、学生の中には、仕事や大学院で他の都市へ移動するなどの理由で卒業式に出席しない人も多く見られます。また、大きな大学の卒業式になると、保護者など卒業式に出席する人にチケットを事前に取得する必要がある場合もあります。

1日にどれくらい学校へ行くの？日本の大学との違いは？

日本の大学にも様々なケースがありますが、カナダの大学では一般的に朝7時から夜9時までの時間帯で授業が開講されます。また、オンラインコースといった授業もあります。1日の授業時間は3時間から6時間が平均です。日本の大学と大きく異なる点は、カナダの大学では小テストや課題などが頻繁にだされます。そのため、生徒各自で図書館やカフェで自習し課題の消化を図ります。また、グループでの課題も比較的多く、グループで集まって課題に取り掛かる必要があることもあります。図書館のミーティングルームや空き教室などを上手く利用して、限られた時間の中でグループでのプレゼンテーション作りなどをする必要もあります。

カナダ大学ではどのような課題がでますか？

日カナダの大学では、期末試験・中間試験以外の課題も成績の評価の対象とされることが一般的です。どのような課題が出されるか、課題の締め切り、それぞれの課題の評価がどれくらい最終成績に関わってくるか等は、通常は学期始めに配られるSyllabus(講義概要)に含まれています。
課題といっても、学部や科目で出される課題の傾向は異なります。一般的にカナダの大学生は、クラスの内外で行われる小テスト、問題解きなどの小課題、エッセイ/レポート、ケーススタディ、論文、個人プレゼンテーション、個人プロジェクト、グループプロジェクトなどの課題を必ず経験していると言われています。プロジェクトや論文、プレゼンテーションなどリサーチや準備にかなり時間を要するものなども多いので、空き時間や週末は、課題消化などに充てる大学生は多いです。

長期の休みはありますか？

日本の大学と同じように、長期の夏休みがあります。9月・1月スタートの学生に関しては、期間は約4カ月間夏季長期休暇を取ることができます。その間は、普段週20時間以内という制限のあるアルバイトですが、フルタイムの就労が可能となります。学生によっては、夏季休暇中に日本へ一時帰国される方・インターンシップやCo-opをして職業経験を積む方・夏季休暇中に開講されている授業を受講し早めに卒業をする方(プログラムにより異なります。)など、休暇の使い方は様々です。

友達はすぐに作れますか？

こちらに関しては人それぞれ・取り組み方次第ですが、最初のセメスターは、基礎学習という科目が多くなるので専門科目が違う学生とも同じ授業を受講する機会がたくさんあります。他の科目に関する情報共有や教授に関する情報など、自分の知らない部分の情報をたくさん持っている友人を作るチャンスです。日本の大学と同じように、各自で授業を選択して独自の時間割りを作る為、全て同じ授業を取るという友達は少ないと思いますが、その分多くの学生と触れ合う機会になります。セメスターが進んでいくと、専門教科が増える為一緒に授業を受けるメンバーも決まってきます。