今回私が参加させていただいたのは2週目の午前中のクラスで、トピックは『カナダや日本での社会問題・比較文化』でした。まず生徒さんの一人が用意した課題文を使用して、通訳の練習から授業が始まります。今回の課題文は『Coffee ‘not essential for life’』で、6つのパラグラフからなるコーヒーの需要や消費量についての文章でした。最初に単語リストが配られるので目を通し、馴染みのない単語などを確認します。その後に生徒さんが1パラグラフずつ英文を読み上げ、残りの生徒さんたちが各自日本語に訳し発表します。それぞれの日本語訳を確認し合いながら全文の訳を進め、最後に文章全体の英文、代表の生徒さんの日本語訳、先生の添削が配られます。逐次通訳のトレーニングのような形で、英語を瞬時に日本語に訳していく通訳のスキルが鍛えられます。英文を聞いて頭の中でなんとなく日本語に訳して理解することはできても、実際に分かりやすい文章にして発表するというのは難しく、日本語の運用能力も問われます。
英文のリスニングをし、英語で要約
次に『Buy a house』というトピックの英文のリスニングをし、英語で要約をしていきます。キーワードを逃さず聞き取り、文章のポイントとなる部分を理解し、英語を英語で要約するスキルが必要になります。英文自体はそれほど難易度の高いものではありませんが、一度で聞き取り文章の要約を説明するというのは簡単な作業ではありません。合計で4~5回程リスニングをしながらその都度キーワードや要約を各自発表し、全文の理解・要約をした後に、全員でヘッドフォンを使ってシャドーイングを行います。流れてくる英文追って読み上げていく作業は単純なようで難しく、一つ一つの単語やフレーズをクリアに発音できるようになるには繰り返しトレーニングが必要です。最後にもう一つ別の課題文を使ってのシャドーイングの練習をし、当日と前日の課題文に出てきた単語の確認テストを口頭で行って、クラスは終了です。